外反母趾と間違えやすい【強剛母指】とは?

外反母趾と間違えやすい【強剛母指】とは?

「親指が曲がらない」「親指が痛くて踏み込めない」「指を反らすと激痛がする」

このような状態が続いている方は一般的には外反母趾になってしまい痛みだしたと思う方が大半だと思います。

外反母趾と混同しやすい足病変として「強剛母指」があります。

 

外反母趾と強剛母指 何がどう違うの?

「外反母趾」は、中足骨と基節骨が「くの字」に曲がって母趾の付け根が変形し出っ張ります。

出っぱりが靴の内側に当たり痛みがでますし、ひどい場合は歩かなくても痛みを感じることがあります。

「強剛母趾」は、母趾MTP関節の年齢的な変化や極度の疲労などで、主に母趾を反らす動きが固くなることをいいます。

足の指で最も大切な機能は歩いていて問題なく踏み返せることですので、母趾が反らしにくいと歩きにくくなります。

痛みが酷い場合は骨棘(こつきょく)という読んで字のごとく骨に棘(とげ)ができて付け根が出っぱり、靴に当たって痛くなることも問題です。

外反母趾も強剛母指も初めは「制限母指」から

「制限母指」という言葉は初めて聞く方がほとんどではないでしょうか?

制限母子とは足指の第一指の関節(MTP関節)が横アーチが下がったことなどによって関節のかみ合わせが悪くなることで痛みが生じる足病変です。

外反母趾も強剛母指もこの制限母指からはじまります。はじめは歩いているときに痛みを感じる程度ですが徐々に痛みの頻度や強さが増してきます。

足に痛みがあっても歩かないわけにはいきませんから無理をしてでも歩くことで無理な力を伸ばすために関節が曲がってしまうのが外反母趾です。

まだ外反母趾ならまだいいほうです。別の骨がズレることで痛みを散らして一部分にかかる負担を軽減してくれているので変形があっても痛みがあるとは限りません。

変形の強さが痛みの強さと比例をしないのです。

まれにひどい変形にも関わらず痛いが全くないという方もいらっしゃいます。一方で変形も少ないのに痛みが強く少し触ると痛む方もいます。

強剛母指はというと、外反母趾のようにほかの関節が変形しない代わりにずっと同じところに関節のかみ合わせが悪い状態が続くことで炎症が強くなりそれが長期化することで

関節周囲が固く肥大してしまいます。それだけでも動かすときに痛みがでますが、「骨棘」といわれる棘(とげ)が出てくると指を背屈させることができず少しでも動かすと強い痛みに変わってしまいまうのです。

整形外科などではどのような対処をするのか

手術と保存両方があります。

保存両方は足底板といわれる靴の中敷です。強剛母指の方は指を反る動きで痛みや関節の動きの消失があるため、歩行時に指が反って痛みが出やすい状態です。

それを解消するのが足底板です。靴の底に装着するだけで簡単で、痛みも緩和されます。

一般的な靴の中敷は柔らかいものが多いのですが、強剛母指の方向けの足底板は指のそりを最小限にするために硬くなっています。あまり履き心地はいいものではなさそうに感じます。

一方手術は、関節縁切除術という術式で損傷している関節や骨棘を切除します。

強剛母指の方は関節や骨に棘があることで指を反る動きで痛みが出ている方が大半ですのでこの根源を切除することは痛みの元を取ることができるので効果的です。

しかし痛みが完全に無くなるかは保証されていません。

しかも手術で固定をしても歩き方が悪いとまた別の部分に負担が来てしまい痛みや変形などを招くことになります。

一方手術は、関節縁切除術という術式で損傷している関節や骨棘を切除します。

強剛母指の方は関節や骨に棘があることで指を反る動きで痛みが出ている方が大半ですのでこの根源を切除することは痛みの元を取ることができるので効果的です。

新宿足改善センターではどのようにアプローチをするのか

強剛母指の中でも骨棘がある方は、外科的なアプローチをしないと解消出来ません。私たちが対処できる強剛母指は中程度までの方でしたら可能です。 

曲げることはできるが痛みを感じるくらいでしたらまだ対処できます。 それを放っておくと骨棘を作ることになります。

私たちはまずは足の関節、筋肉のみならず足にかかっている負担の原因を見つけていきます。

膝、股関節、骨盤などの動きや歩き方の癖を見る事で痛みや再発を防ぐことができるのです。

強剛母指の方は下肢の循環が悪く足全体がガチガチになっている方がほとんどです。まずその循環をよくするだけで痛みの質や強さが変わる場合もあります。

関節の変形などは手術でなくても指のトレーニングをすることで改善することもあり、当センター独自の指を鍛える体操などで横アーチを作る手助けをしていきます。

循環改善と正しい場所に筋肉をつけることでアーチを作り、効率的な歩き方を身に着けることで徐々に変わっていきます。

外科的処置をする前に一度、当センターに一度来られてからでも遅くはありませんよ。

歩き方指導