疲労骨折の後遺症

疲労骨折の後遺症

疲労骨折とは

疲労骨折とは通常では骨折を生じないような微小な外力が繰り返し加わることにより、ごくわずかな亀裂から、徐々に拡大し、最終的には完全な骨折に至ります。特に、下肢の骨に起こることが多く、脛骨、腓骨、中足骨に多くみられます。中には、腰椎の分離症も脊椎の疲労骨折になります。野球をしている方は上肢の尺骨肘頭(肘の骨)、ゴルフをする方は肋骨に起こることもあります。

https://www.chacott-jp.com/news/upload_files/029_001.pngから抜粋

疲労骨折の症状は、明らか外傷の覚えがないのに、歩く、ランニングをしたときに疼痛が発症し、安静にすると痛みが引きます。ただ、無理をして運動をしてしまうと安静時も痛みが続きます。

疲労骨折の原因

運動をしている方、練習量の増加による骨への過度の負荷
主にスポーツをしている方に多いのですが、限界を超えてジャンプやダッシなどの瞬間的な負荷を繰り返していると疲労骨折になります。陸上競技をやっていた方はすねの内側の痛みが少しずつでてくると、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)になり、そのまま運動を続けていると疲労骨折に繋がることがあります。

足に合っていない靴を履き続け、歩くことや立っていることが多い
特に女性に多いパターンですが、ブーツやヒール、もしくはサイズが合わない靴を履き、歩くことや立っていることが多いと足への負担が重なり、微小の外力が積み重なり疲労骨折に繋がることがあります。

女性の場合は無月経の時
無月経は視床下部、下垂体、卵巣、子宮、子宮頸部、または腟に影響を及ぼすとなります。その上、ホルモンバランスが崩れ、骨密度が低下し骨の強度が下がり、疲労骨折になりやすくなります。

固すぎる地面を裸足で歩き続ける
家などで床を裸足で歩いていると、冷えや、むくみなどで負担が重なり実は疲労骨折の原因にもなります。なので、床暖房や室内スリッパなど負担がかからないようにしていかないといけません。

脊柱分離症。幼少期、少年期に激しいスポーツをしていて、姿勢が極端に崩れているとき
先天性の遺伝によって生まれつき腰椎が弱く、発生的に分離します。後天的には、幼少期、少年期の野球やテニスなどの腰部を良く使うスポーツをしていて、オーバートレーニングによるストレスで起こる関節突起間部の疲労骨折です。
このように疲労骨折は様々原因で誰しもがなるかもしれないので予防は大切です。
そしてここからが本題の疲労骨折の後遺症についてお話していきます。

疲労骨折の後遺症とは

骨折や疲労骨折などの症状が出ると、後遺症が残ることが多々あります。例えば、関節や体の痛み、痺れ、動かないなど何にしても一度ダメージを与えてしまうと、後遺症が残る可能性があります。特に疲労骨折の場合は気づかない内に痛みが発症し、疲労骨折していたというパターンが多いため、後遺症が残る可能性は高いです。そのため強度の痛みが出た時点で医者に診てもらい、診断を受けてその後、後遺症が出ない為にもしっかりリハビリをしていくのが大切です。

各症状(疲労骨折)の後遺症

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)からの疲労骨折

スポーツ選手に多く、基本的には痛みが無くなって治ったから大丈夫だと思って、過度続けていると同じ症状が再発してしまいます。さらに関節の動きが悪くなり、酷い方は痺れが出て、選手生命に関わることにもなります。

疲労骨折の中でも最も多い第五中足骨の疲労骨折

医師に治ったと診断されて、リハビリが不十分な状態でいつも通り運動を続けていると再発、酷いと神経損傷し、麻痺してしまうことがあり、走ることも歩くこともうまくいかなくなり、腰痛や膝の痛みが出てしまう事があります。

脊柱分離症

脊柱分離症は骨がまだ成長しきっていない状態の若年期のスポーツや授業中の姿勢の崩れなどによる負担の積み重ねにより発症し、大人になって気づく事が多いので早期発見すると後遺症が残ることは少ない。ただ、たまに腰痛や背中の痛みが出る、でも痛みがそこまでないから大丈夫と油断をしていると、分離症の影響で手足の痺れや、自律神経失調症などの後遺症が残り、長年付き合わなければならない。さらに左右の分離症の場合は腰椎すべり症に移行しやすいので更なる注意が必要です。

踵骨疲労骨折

踵骨疲労骨折とは足のかかとに負担がかかって、亀裂の入るような骨折をします。運動量の多いスポーツ選手に多いと言われていますが、運動を最近始めた方やランニングを毎日している方や、骨粗鬆症の方にも起こりえる症状です。特に踵骨疲労骨折は後遺症が残りやすいと言われております。代表的な後遺症は、変形結合、重い物を持った時の痛み、関節拘縮、足趾の変形(足の指の変形)などの症状が出てきますので、しっかり治療をし、完治した後に正常に戻るようにどのようにケアをしていくかが大切です。

このように疲労骨折には気づきにくい症状で感覚として治ったと思っていても実際は完治していなくて、無理に運動や動いたりすると同じ事を繰り返し、さらに様々な症状が起こると後遺症が残ります。後遺症が残るとやはり、症状とは長い付き合いになってしまいます。ただ、後遺症が出てしまった場合でも、時間は少しかかりますが、向き合っていくと良くなっていきます。

後遺症を防ぐ、悪化しないセルフケア

筋トレなど色々なセルフケアがありますが、一番大切なのは、普段の姿勢です!!

姿勢を作る
正しい姿勢とはご存知ですか?

足への負担がかからないようにするには姿勢を良くすることです!
正しい姿勢を作らないと足への負担が多くなり、再発の可能性が高まります。

歩き方を正しく

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO37991370Q8A121C1000000/から抜粋

正しい歩き方は上記のような歩き方が正解ですが、なかなか難しいと思います。
お尻の筋肉と腹筋をしっかり使えることと足の着地の仕方が大切になってきます。

足の着き方

重心が踵の外側から親指に逃げるように足を着きます
痛みが少しでもある方は、べた足で歩く人が多いです。その歩き方だと、余計に負担が増えてしまいます。

膝、股関節の動かしかた

膝を真っ直ぐに出し、しっかり膝を上げ、気持ち大股で歩くようなイメージ

✔POINT 膝が内に入らない、足先が内外に向かないようにしましょう
腹筋(インナーマッスル)をしっかり使い体がぶれないようにします。

✔POINT 力を入れるのは下腹部だけで肩に力が入らないようにしましょう
ついている足の膝が前後に出ないようにしましょう

これらをしっかり意識して、普段から過ごし、自然とできるようになると後遺症が残りにくくなり、後遺症の改善にも繋がります。ただ捉え方を間違えてしまうと負担がかかってしまいますので、当院では正しくしっかり指導させていただきますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

疲労骨折の後遺症が発症するのはとにかく幼少期、少年期や最近運動を始めた方の無理のし過ぎが原因になってきます。だからといって安静にできるような環境ではないと思う方が多いでしょう。だからこそ大切なのは予防です。後遺症が残ってしまった方もこれ以上悪化しない為にも根本改善が必要です。新宿足改善センターでは、根本改善をしていく為にも1からしっかり施術と指導を行い、生活指導もしていきます。我慢するのではなく、しっかり改善できるよう一緒に見直していきましょう。