「足の甲が痛い」「体重をかけると痛くて歩けない」「足の甲が腫れて痛みが出ている」このような状態が続いていたら「リスフラン靭帯損傷」かもしれません。
リスフラン靭帯損傷とは
リスフラン関節は足根中足(そっこんちゅうそく)関節とも呼ばれ、足の横アーチの安定に大きく関与し、着地時に足にかかる衝撃を和らげる役割をしております。
足を強く踏み込んだりすることで捻挫を起こしたりすることもあり、解剖学的にもとても重要な役割を担っています。
どんな人がなりやすいか
つま先立ちで踏ん張る姿勢が強いスポーツをする人がなりやすい傾向があります。剣道や柔道、ジャンプして着地などをするスケート、バスケットやバレーボールなどにも多く見られます。
その他、ラグビーや野球、テニスなども靭帯を損傷するケースもあります。
最近ではハイヒールを常用している女性でなおかつ重いものを持つなどの負荷がかかる人ほどこの足病変に罹りやすい傾向があります。
一般的にはどのような処置をするのか
病院でレントゲンを撮る事で診断する事が出来ます。
ただし、甲の真上からだと骨が重なり合っている為、リスフラン関節靭帯が見えず損傷しているか見逃しやすいので、実際は角度を変えるなどして撮影するようです。
レントゲンでもそこまではっきりとわかるものでもないので、リスフラン関節靭帯損傷かもしれないという事を伝えるほうがいいでしょう。
処置は保存治療が基本です。まずは離れてしまった第一中足骨と第二中足骨をギブスで固定します。その後、運動療法として足のインソールを作り衝撃を少なくしながら歩行訓練をしていきます。
歩行訓練までは1ヶ月くらいかかり、その後症状が落ち着いてくるまでは2,3ヶ月かかります。
整体ではどのようなアプローチをするのか
残念ながら損傷した靭帯を整体でつなぐことはできません。
しかし、私たちは損傷してしまったリスフラン関節や靭帯に対して負担をかけないようにショパール関節や足関節の調整を行います。
そうすることで、日常の歩く・曲げる・止まるなどの足の動作時でリスフラン関節への負担を軽減するような処置を施していきます。
また、リスフラン関節靭帯が付着している2つの骨を徒手による調整で開いてしまった骨を少しでも正しい位置にもっていくことで、回復が早まりますし、痛みの軽減につながると考えております。
場合によってはテーピングなどで保護しながら回復を早めることをします。但し、靭帯の断裂や骨折を伴った状態は対応が出来ませんので病院にご相談ください。
整体でも様々な施術法もありますが、当店ではカウンセリングを一番大切にしています。今回のリスフラン靭帯損傷に関しても同様です。
・痛みが出る前にどんなことをしていたのか(スポーツや仕事など)
・痛みが出たときにどのような処置をしたのか・どのような生活をしたか
・痛みが出る人と出ない人の違いの説明
・手術や持病の有無
・慢性的な痛みやしびれなどはないか
などのカウンセリングを通してクライアントさんの状況を把握していき、今後どうやったら再発しないようにできるかを話し合っていきます。
足の病変は9割以上は2つ以上のトラブルを併発していることも多くあります。リスフラン靭帯損傷でもハイヒールをはいて重い荷物を持つ人などは特に外反母趾や巻き爪を併発しているケースが多くあります。
今回のリスフラン関節及び靭帯損傷のケガだけでの話ではありませんが、ケガをしてしまった後どのように回復を図り、ケガのしにくい体を作れるかが大切になります。
それがスポーツや日常生活でもパフォーマンス向上につながる一番の近道です。
足の甲の痛みや違和感などがあり病院に行っても納得ができない場合は新宿足改善センターにご相談ください。