ここでは股関節の病気のひとつである、臼蓋形成不全について少し専門的な内容も含めてお話をしていきたいと思います。
このブログを読まれているあなたも股関節に痛みを感じ、病院で検査をして「股関節の作りが浅い」「股関節のかぶりが少ない」と言われたことがあるかもしれません。
病院で「ひどくなれば手術するしかない」「無理な運動は控えてください」などと言われ不安を感じている方は、このブログを参考にご自身の体の状態を確認してみてください。
臼蓋形成不全があったとしても、手術をせずに痛みのない生活を送ることは可能です。まずは現状を知り、問題点を見つけていくことが重要です。
臼蓋形成不全とは?
まずは股関節の作りを知りましょう
臼蓋形成不全を理解するために、まずは股関節の作りについて知ることが大切です。
股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ関節です。
大腿骨の先端でボール状になった大腿骨頭と、骨盤側で大腿骨頭を屋根のように覆うお椀状の臼蓋で関節を構成しています。
正常の股関節では、大腿骨頭の⅘を臼蓋が覆うことで関節を安定させています。この股関節には普通に歩くだけで体重の3〜4倍の負荷がかかると言われています。
引用:Medical Note
病院で「かぶりが少ない」や「作りが浅い」と言われるのは、臼蓋がなんらかの原因で大腿骨頭を覆う部分が少ないということなのです。
臼蓋形成不全の症状
症状は人によって様々
臼蓋形成不全がある方でも特に症状のない場合もあります。
多くは過度の運動、旅行や買い物などで長時間歩いたことなどがきっかけで股関節周辺に違和感や軽い痛みを感じることで自覚します。
股関節の可動域が制限されてくると「あぐらがかけない」、「爪が切れない」、「ストッキングが履けない」といった日常生活にも支障が出てきます。
また、周りの人から「足痛いの?」「歩き方おかしいよ?」などと自分では普通に歩いているつもりなのに心配されるという方も多いようです。
では、なぜ臼蓋形成不全はおきてしまうのでしょうか?
臼蓋形成不全の原因
遺伝的な要因が大きく関係している
臼蓋形成不全の原因は遺伝的な要因が大きいと言われています。男女比では1:9と圧倒的に女性に多いことがわかっています。
また、お母さんのお腹の中で逆子だったことが原因で、股関節の成長が遅れてしまい臼蓋形成不全になってしまうことがあることもわかっています。
その他の原因として考えられることは乳児期の生活習慣です。乳児期におくるみや抱っこ紐などで足と閉じて固定する状態が続くことで臼蓋形成不全を引き起こすこともあります。
幼少期までに股関節になんらかの病気や怪我あると股関節の成長が妨げられることもありますが、はっきりとは原因がわからないこともあります。
臼蓋形成不全の診断方法は?
臼蓋形成不全の診断は乳児でも成人にしてもレントゲン写真により判断されます。
いくつかの判定基準や目安がありますが、臼蓋形成不全自体の診断は難しいものではありません。問題は、それがのちに変形性股関節症に進行するかどうかが不明だということです。
臼蓋形成不全の治療法
変形性股関節症への進行予防が目的に
臼蓋形成不全があっても若いうちは軟骨も保たれているので症状がでない方もいらっしゃいます。
しかし、年齢とともに軟骨の変性は少しづつ進んでいきます。将来的に発症しうる変形性股関節症の初期と考え、早期に対策をはじめることが大切です。
一般的には股関節周辺の筋力トレーニングや、体重のコントロールが中心となります。
臼蓋形成不全では骨による安定性が低下します。これを補えるのは股関節周辺の筋肉しかありません。
ただ、過度な運動はかえって股関節の変形を助長することになります。股関節の負担を減らすためにも「水中ウォーキング」なんかがおすすめです。
新宿足改善センターでの施術
上記のように臼蓋形成不全がある場合は変形性股関節症への進行を予防すること、そしてそのためには、筋力トレーニングをすることや体重のコントロールをすることはとても大切です。
しかし、もっと大切なことは体のバランスを整えることによって「股関節の負担」を減らすことなのです。
どういうことでしょうか?
臼蓋形成不全は先天的な問題や幼少期から問題があることがほとんどです。
しかし、年齢を重ねて痛みが出る人もいればそうじゃない人もいます。
なにが違うのでしょうか?
それは、骨や軟骨が変形してしまうほど股関節に負担をかけ続けてきたということです。
日常生活での癖や生活習慣から骨盤が歪んでいれば体重を支える股関節の負担は大きくなります。
過去に足首や膝を痛めたことがあれば、それをかばって歩いてるうちに股関節に負担がかかっていたかもしれません。
新宿足改善センターでは、この股関節にかかっている負担を取り除いていきます。
骨盤を含めた体全体のバランスが崩れて股関節にかかっているのであれば、体全体のバランスを整える必要があります。
過去の怪我や内臓疲労が原因で股関節に負担がかかっているのであれば、怪我によって動かなくなっている関節の調整や、内臓の調整も必要になります。
さらに、全身の循環を良くして人間のもつ自然治癒力を高めていきます。
そうすることで股関節に負担をかけている筋肉や関節の状態がよくなり、股関節の変形を防ぐことにつながっていくのです。
お客様の声
実際に新宿足改善センターに来店されたお客様のインタビュー動画はこちら☟☟
最後に・・・
臼蓋形成不全といっても人によってタイプや進行具合はさまざまです。
あなたも「このまま良くなることはないのか」「将来手術するしかないのかな」と不安になるかも知れません。
しかし、臼蓋形成不全があるからといって、必ず変形性股関節症へ進行したり、手術が必要になるものではありません。
まずは、あなたの今の状態をしっかりと把握して、今の自分にできることをやってみましょう。