長母指屈筋腱の炎症とは

長母指屈筋腱の炎症とは

長母指屈筋腱の炎症とは

通称「バレエ足」とも言われる。バレエの動作で良くある親指を曲げたり、つま先を伸ばした時に痛みが出る症状。痛みが出る場所は主にアキレス腱の付近、内くるぶしの後ろあたりになります。手のバネ指と同じように曲げると「コキッ」音がすることがあります。股関節の可動域が少ないとなりやすいという報告もあります。

足関節後方で骨同士が衝突したり、軟部組織が挟まれるインピジメント症候群を併発している場合や、足関節の後ろに余分な骨である三角骨という骨による障害、疲労骨折などの症状が出ている場合も同じような痛みが起こるので診断が必要となる。症状が進むと狭窄性腱鞘炎になるので早期の改善が望まれます。

☑ 足の親指を曲げると内くるぶしの後ろが痛む
☑ 親指を曲げると音がする
 つま先を伸ばすと足の後ろ側が痛い

原因

※筋肉の名称を覚えよう!より引用

長母指屈筋
長母指屈筋は腓骨の後面(下方三分の二)、下腿骨間下部から始まり、内くるぶしの後ろから距骨の載距突起の下を通り腱鞘と言うトンネルを抜けて拇趾の末節骨の裏についている筋肉。腱鞘は腱の滑りを良くする滑液鞘と周りの繊維鞘からなり、骨から筋肉が離れないように滑車の役目を果たしています。

筋肉に負担がかかると筋肉が腫れて、腱鞘と腱がぶつかり音や痛みが出ます。内くるぶしの下で90度方向転換して指先に向かうのでこの部分は損傷しやすい形状になっています。

原因としてはオーバーワークや足のバランスの悪さ、主に過回内という足底が内側を向くような姿勢からなると言われています。また股関節の動きなどが悪い事で足の負担が増えるためになるという報告もあります。親指の使用頻度が通常よりも増える事で炎症を起こしこの症状を引き起こすという事です。

 

一般的な施術

レントゲン、超音波検査、MRIなどの画像診断を行い状態を把握。その後は基本的には保存療法で痛み止めや注射を行うのが一般的。

消炎鎮痛剤の投与
腱鞘へのステロイド注射
腱鞘の切開手術

これらの施術は内視鏡で行い10日から2週間の入院となる。その後はリハビリ。

新宿足改善センターでは

使い過ぎでの炎症は安静が一番ですが、一番の原因は足の骨や使い方のバランスによるものが大きいと考えられます。特に過回内足と言う足が内側に曲がりやすいような歩き方や日ごろの癖による場合、一度炎症が収まってもまた再発するおそれがあると考えられます。そのため改善センターでは足の長母指屈筋に負担をかけているであろう場所を探して、そこにアプローチをすることで痛みを出している場所の負担を減らし、改善を早める施術を行っています。

ただじっと我慢して炎症が収まるのを待つよりも、格段に速く状態を落ち着かせることができます。これは細胞に栄養を送りやすい状態を整体によって作り出すことで可能になります。

再発しないための施術

バレエをしている方は通常の方よりもつま先立ちなどが多いのでどうしても指の負担が増えます。同じようにバレエをしていても痛みが出る人と出ない人がいます、この違いはなんでしょうか?それは患部に負担がかかりやすい状態にあるかどうかです。

左図のように体が歪んで傾いていると、正常な状態に比べて左右の筋肉の負担も変わって来ます。結果として弱い所や使い過ぎている部分に疲労が蓄積しやすくなり痛み誘発の原因になるということです。左図のように左足に荷重がかかれば荷重側の足に緊張も生まれますが、反対側の骨盤が上がっている方の足にももちろんかばって緊張が生まれます。

このように体は左右や前後をかばいながら負担を分散しているのです。ですから痛い所が原因では無くその上の関節や周囲の緊張が影響していると言えるのです。

当店ではこういった全体の体のバランスを見る事で痛みから解放されたのちに、また同じような運動や仕事などの日常に戻っても再発しにくい本体の体のバランスを取れるようにしていきます。実際に足の骨のバランスや筋肉のバランスは整体により改善することが多く、本当に重い状態を除いてなるべく手術は最後にして、病院でなかなか良くならない時は一度整体で様子をみることをお勧めいたします。

手術後もその傷やまたバランスが変わる事で痛みが転移することもあるのでなるべくメスを入れるのは最後にした方が良いと思われます。

 

最後に

運動をしている人はなるべく運動を続けたいと思う事が多いと思います。痛みがでた時は基本は安静ですが、ただ休むよりはしっかりと原因を追究して改善して行った方が早く改善してくると言えます。痛みで悩んだらまずは一度ご相談されることをおすすめ致します。あなたの力になれるよう全力で一緒にお手伝いさせていただきます。